なぜ、お箸の長さは七寸六分でしょうか?

 
なぜ、お箸の長さは七寸六分でしょうか?
 
 
世界中どこでも中国人がいます、中国人はお箸でご飯を食べます。
この習慣は、数千年以来変わりません。
 
お箸の標準長さは七寸六分(ななすんろっぷん)で、それも人々に「七情六欲(しちじょうろくよく)」を持つことの象徴であり、動物の本質とは異なっています。ある人たちは欧米人がナイフやフォークでご飯を食べることを羨ましがっています。そういう振る舞いはとてもセンスが良いと思って、しかし、学んだ後、たまに使うだけになってしまった。一日三食にナイフとフォークでご飯を食べる人は、おかしいと思われています。
 
十五世紀ごろ冶金術が発明されたが、熟達した後ナイフやフォークがどんどん現れます。それが普及するまでに、西洋人は素手で食事を食べると言われます。お箸と比べれば、明らかにお箸の歴史がもっと長い。面白いことは、二本のお箸なのに、「一膳」と呼ばれます。レストランで店員さんに「お箸を一膳ください」と言ったのはほぼ東洋人、逆に「お箸を二本ください」と言ったら、あれは西洋人と判断されます。
 
なぜ、二本のお箸は「一膳」と呼ばれますか。これは太極と陰陽という理念があります。太極は一つ、陰陽は二つ。一つは二つになり、二つも一つになり。一つの中には二つがある、二つを合わせると一つになる。西洋人にとって、こういう中国の哲学はとてもわかりにくいことです。
 
 
お箸を使う時は、協調性にこだわる。一本が動く、もう一本が動かない、そうするとしっかりお箸でつかみます。もし同時に二本を動く、あるいは二本を動かないと、食べ物をつかめない。これも中国の陰陽であり、西洋のテコの原理でもあり。
中国も欧米も文明の始まりは「おとぎ話」から、しかし欧米の文明が発展した後事々は科学を中心に、宗教は別で。中国では何もかも一つになった、孫悟空など神様も人と同じ、理想と現実も、魂と肉体も二つを一つになった。私たちが毎日に使うお箸には、信仰が存在します。振る舞いにも理念が含まれています。つまり、これは一つの知恵と言うべきです